違法な料金請求にプロバイダは協力しません
伯父から電話が掛かってきました。かなり焦っています。最初何を言っているのか意味が判りませんでしたが、少しずつ確認しながら聞いてみると、どうやら「18歳以上はENTER」と言うバナーをなんとなくクリックしてしまったら、入会手続き完了と表示されていたと言うことです。そして、途方もない利用料金とIPアドレスとリモートホストが表示され、さらに「もし期日までにご入金いただけない場合、プロバイダに連絡し、ご自宅或いは勤務先へ、登録情報に基づいて1日当たりの延滞料金と損害金を加算して請求させていただきます」とまであったと言うことです。そんなところ入会したくもないし、当然料金なんか払いたくないけれど、個人情報を知られてしまっているから断るにしても後後厄介な事にならないだろうかと、もう不安を通り越して恐怖におびえているようでした。恐怖の大半はおそらく伯母に知られたらだろうと思いましたが、それはおいといて、まずIPアドレスとリモートホストは簡単に判るし表示もできるけれど、それだけで個人特定するのは無理だと説明しました。プロバイダのような通信事業者は厳しい守秘義務がありますから、犯罪捜査など特殊な事例を除いては例え警察相手でもそうそう契約者の個人情報を漏らせないものです。例えば携帯の場合、個体識別番号やエリア情報などを見せ付けたりするようですが、特定できるとしたらその携帯だと言うことくらいです。こちらがうっかりでも教えない限り、先方は個人情報など知りえないのです。